自由帳

Ask perfection of a quite imperfect world.

25/09/2022: シャニマス短歌22年9月号 - 解題

今回の第十二回歌会は部分参加となってしまったこともあり、以下に解題を記す。提出内容は下記。題字は順に、『服』『十』『秋』『酔』の四字。 おとなりの服部君は忍者でも探偵でもないんだけど、親切 / 浅倉透 クレヨンを幾重に塗った十和田湖の青にたゆた…

17/06/2022: シャニマス短歌22年6月号 - 解題

次回(6月18日開催)には参加できないため解題を記す。提出内容及び没案は以下。 涙さえ刈り尽くされた荒野にも救いの種を蒔くヒトの罪 / SHHis 暗闇を拓く勇気をくれるらしい姉の深紅の御守刀 / 和泉愛依 (没案: 六月のヴェールの彼方で幸福に塗り潰される…

27/02/2022: シャニマス短歌2月号 - 浅倉透と樋口円香

シャニマスに関する諸々を見たりやったりしているとよく話題になるこの二人、浅倉透と樋口円香。ご多分に漏れず私もこの二人のこと、そして二人の関係が好きなので、彼女らに的を絞って一連の短歌を作ってみたいと以前から思っていた。 という訳で作ったのが…

31/01/2022: シャニマス短歌 1月号

1月29日開催の前回の歌会に4首を提出したものの、残念ながら都合が付かず通話には参加できなかった。ただ、その場で自作を話題にして頂けたようであり、かつ自身としても整理をしておきたいと思うので、解題を書く。提出したのは以下。 ありがとう、スノード…

14/11/2021: シャニマス短歌 11月号

最近作ったものの幾つかについて書く。 再訪の約束果たし舞い降りる銀河高原麦酒の馴鹿 / イルミネーションスターズ 窓辺にて背中をさらす染指草 葉に霧浴びて紅が和らぐ / 樋口円香 幽谷霧子 贋作(Replica)に溺れる都市の片隅で真白き画布を撫でた教室 / …

09/10/2021: シャニマス短歌

つい1か月と少し前に手を出したばかりだが、シャニマス短歌がおもしろい。そもそもとして偏執的なまでにプレイヤーにテキストを「読ませる」ことに特化したシャニマスというゲームには、豊穣すぎるほどに想像と洞察の余地がある。言おうと思えば幾らでも言い…

06/06/2021: おぼえていますか

おそらく、あなたも私も、小学校に1,000回以上は通っただろう。私は中高一貫の学校に通っていたので、私について言えば、中高に関しても同様だろう。しかし、途中の転校などの事情は置いておいて、1,000回も同じ空間に居合わせながら、顔と名前が一致しない…

06/04/2021: 編集と切断 生存のための繰り返し

現実、という言葉をどのように理解するか。人間がこの世の全てをありのままに把握することはできない。その間には避けようのない器官があり、それぞれの歴史があり、波長があり、時間がある。差し当たりそれを、この世のありのままとしたところで、現実を見…

アイドルマスターシャイニーカラーズ / noctchill:イベントコミュ: 『天塵』感想(前編)

導入の導入 以下の文章は、2020年7月時点で表題に関して投稿しようとしたものの、上手く纏めることができずにそのままになってしまったものです。このたび、久し振りに本ブログを編集しようとしたらこれが下書きに残っているのを発見し、約17,000文字+スク…

28/03/2021: 近況

会社の人にすら生存を危ぶまれているので、特に面白いことは何もなくまとまりもないが近況を記す。「〇〇さん、生きてますよね?」「学校で授業を受けていることにはなっているので、何かあれば連絡があると思いますが」「孤独死とかシャレになんないですね……

11/12/2019: 纏まった文章を書く気力がない

纏まった文章を書く気力がない。何かに触れた時の自分の心の動きや考えも、あちらこちらに散らばってしまい、かつ、何とか拾って見えるものに落としてみても自分として特に面白く感じるものはない。書いてみるが行方不明になって消すことの繰り返し。こうし…

21/07/2019: 『天気の子』感想

例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして、僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だと思う。誰だってそうだろう。でもきっと、本当は途轍もなく重たいはずのその問いに、かくも簡単に答えることが出来るのは、僕らが、その問いはあり得ない…

04/02/2019: (記)川苔山

余りにも書くことがないので、山行の記録を付けることにした。これもいつまで続くかは分からないが。私のことを「終わった人間」と呼びたければ好きにしていいし、私はそれに反論する言葉を持たない。最近書くことがない理由に関しては一回自分の中で整理を…

02/09/2018: 『ペンギン・ハイウェイ』感想 世界は謎に満ちている(た)

<以下、ネタバレ注意> 世界は謎に満ちている。 自分たちが住む街の構造、生き物の生態、星々の巡り、といった身近で、既に誰かによって解明されているものから、生命の起源はどこにあるのか、自分の記憶は何によって根拠付けられているのか、人は何故必ず…

28/04/2018: 『リズと青い鳥』(補遺)

2週連続で同じ映画を観て、更にレビューも2回書くという行為に異常性を認めることは可能だろうか。そうそうお目にかかれることではない。しかしそんなことはどうでも良い。まだ書き留めておきたいことがあるのだから致し方なかろう。それだけの推進力を与え…

23/04/2018: 『リズと青い鳥』

私がずっと前から公開を心待ちにしていた映画である、『リズと青い鳥』を観た。紛う事なき傑作である。青春部活モノ、少女同士の関係性、ひいてはアニメ作品、といった本作に嵌められがちな枠を越え、一つの作品として非常に価値の高い映画であったように思…

15/04/2018: 『パシフィック・リム: アップライジング』が最高だった話

タイトル通り。『パシフィック・リム: アップライジング』がとても良かった、って言うか好きな映画だったので記憶が薄れないうちに乱筆でも感想を認めておこうと思います。特に筋の説明はしないし、ネタバレばかりなのでその辺は許して下さい。幾らか行を空け…

08/04/2018: 新生活スタート号

引っ越しに伴う諸々の作業で更新が滞っていた。本を読むためのまとまった時間も取れず(今週はようやく2冊読めたし、こうして久々の更新を行う余裕もできた)、友人を新居に迎えられた以外は、生活の体勢を整えるために最近の時間を空費してしまったと言える…

14/02/2018: 地の果て

残しておかねば忘れてしまうような気がしたので、平日の夜ではあるが書き残しておく。 大地が終わる場所、それは即ち海に面する場所のことであり、その中でも陸の端が突き出ている場所を岬と呼ぶのは誰でも知っていることであるが、幼い頃から私はそういった…

03/02/2018: 今日は二宮飛鳥さんの誕生日だそうです

2月に差し掛かったので、新たにカレンダーを買う必要がある。私がカレンダーを見るのであれば、という話だが。前年のカレンダーはご親切にも一ヶ月先の暦まで用意してくれている。カレンダーに限らず、そうした「親切さ」を目の当たりにするたび、私は吐き気…

28/01/2018: 今週はなんやかんやあったので本を読めていない

日曜夜にランニングをし、風呂に入り、酒を飲みながらバーテンゲームをし、寝る前にこれを書くというルーチンが固まってきた。良い兆候。但し今週は本を読了していない。 今週も友人と鍋をした。こいついつも鍋食ってんな。性懲りもなく鍋の話をすると、鮟鱇…

21/01/2018: 長いタイトルはただ単に読みにくいだけなのでやめました

日記。先週末と今週末は共に旧友と酒を飲む機会がありよかった。誘って貰えることがありがたいし、それ以上にバラバラとなった我々の関係が確りと続いていてくれるのが幸運である。先週の会では鍋をつつきつつ「我々は生きる意味を偽装し続けねばならない」…

15/01/2018: 明けましておめでとうございます。突然ですが私は齋藤飛鳥さんリスペクトなので、彼女のブログに倣ってタイトルに可能な限りの文字数をぶち込むスタイルにしてみた次第です。明らかにこの間やってた特集の影響ですね(アレまだネットの何処かで観られるらしいっすよ)。正直、今までみたいに英語でサムい掛詞するのにもいい加減飽きてきたみたいなところもあって(ところで当該掛詞群に関して私の意図は皆様にどの程度伝わったのだろうか)変えてみたのですが、まあこれもその内飽きると思います。次どうしようかな?あとこ

まずは今週読んだ本たちの簡単で雑駁な感想。ツッコミ所は無限にあると思いますが温かく見守って下さい。 1.『いま世界の哲学者が考えていること』 「いまの思想家って何考えてんだろうね?」という疑問が友人達と行った旅行の最中に出て(どんな旅行だ)、…

18/11/2017: Islands

そろそろ夏も始まろうかといった頃。用事があって私はとある地方都市に赴いた。そこはちょうど、東京都心の繁華街にある駅の栄えていない方の出口から出て、少し歩いた場所程度に栄えている街だった。何故こうも回りくどい言い方をしているかというと、要す…

04/09/2017: Summer; 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?感想

今年も夏が終わる。夏は特別な季節であり、様々な出来事が起こり、様々な感情が呼び起こされる。夏には無限の可能性が秘められている。そして私たちは夏に秘められた数多の可能性を知らず知らずの内に殺していき、やがて秋を迎え、ゆっくりと、だが確実に老…

30/07/2017: Gift

風呂場でボディーソープの詰め替えをしていたら、シャボン玉ができた。液体石鹸を押し出す右手の力と、詰め替え用袋の先端にある注ぎ口の断面と、その袋に残っていた空気の量とが絶妙に作用し、小さめのシャボン玉が勢いよく飛び出してくる。自分が作り出し…

23/06/2017: Ontology

更新頻度に余りにも秩序がない。 本日世間は華金だというのに、私は歯列矯正器具のワイヤーを締め直すために歯医者に行っていた。人々が忙しい時間帯ほど予約が空いているのは理の当然である。私は幸運にも歯列矯正によって歯が痛くなるのは定期的にワイヤー…

19/06/2017: Null

久々の更新。 気付けば歳を取っている。私はもう四半世紀も生きてしまった。歳は取りたくないが、終わりはさっさと迫ってきて欲しい。私は私として生きることに最早倦んでいる。「いい年して云々」という言葉が誰の言葉であっても、誰に向けられた言葉であっ…

07/12/2016: キコウブン

旅とも外出ともつかないものに、どう名前を付けたらいいのだろうか。 ここだ、という時期を見極めて、一日だけ、全くの無意味に有給休暇を取ることがある。昼の少し前に起きて、普段通勤で乗っている路線の反対方向、その終点のその又先へ、目に入った乗り換…

19/9/2016: 何を伝えますか

久しぶりに書く。 特に何かが忙しかったとか、何かを勉強していたとか、これの存在を忘れていたとかではない。単純に面倒がっていただけである。確かに週末に某かの予定が入っていたことは多かったけれど、時間がないと言うほどではなかった。書くことがなか…