自由帳

Ask perfection of a quite imperfect world.

21/01/2018: 長いタイトルはただ単に読みにくいだけなのでやめました

日記。先週末と今週末は共に旧友と酒を飲む機会がありよかった。誘って貰えることがありがたいし、それ以上にバラバラとなった我々の関係が確りと続いていてくれるのが幸運である。先週の会では鍋をつつきつつ「我々は生きる意味を偽装し続けねばならない」といったパンチラインが飛び出し、今週の会ではこちらから年末の北海道旅行記の顛末を話すと共に皆の旅行話を聞き、行きたい場所ができる等の収穫があった。

他にも、4日ともランニングをする、携帯の機種変更をする(音ゲーの反応確度が格段に向上して嬉しかった)、靴と珈琲豆を買う(靴は買った瞬間にその価値の半分程度が発揮され、珈琲は豆を挽き淹れている時間がその価値の4分の3程度が発揮されると思う。私は珈琲ではなく珈琲の香りが好きなのだ)、英語の勉強をする、病院に通う、部屋の掃除と洗濯をこなす、社用で行く予定のレストランの予約をする等々、堅実にやるべきことを消化した。他の人は難なくこなすとしてもこれはこれで主観的には大変なことであるし、疎かには出来ないので一つの価値である。とりとめのない日記と同じように。

今週読んだ本。

『御厨政治史学とは何か』:学部の恩師の本。基本的には内輪で楽しくやっているような本であるが、キャンパスの地理的条件と研究の連関についての四方山話や、統治機構における「制度化」と「暗黙知」関する指摘に関する箇所は読んでいて面白かったと共に、他の本では中々触れられないポイントだと思った。また、振り返るタイミング毎における戦後像/戦後論の差異(要するに「戦後XX年」論同士の差異)に関する御厨先生の考察は膝を打つ箇所もあった。まあ、「そういうの」が好きな人向けの本なんでしょうな。

『仮想通貨とブロックチェーン』:今更感はあるが会社の人に勧められ、その人から借りて読んだ本。想像より内容のある本(まあお金を出すほどではないか………)。これまでネットで断片的に集めていた知識を整理できた。個人的には貨幣論からスタートして軽めの経済思想と絡めつつ説明を進めていった点に興味を惹かれた。この本を読む限り、ブロックチェーンとそれに付随する仮想通貨というのは、我々が思うより多分にイデオロギッシュな側面もあるように感じられた。確かにシニョレッジとか管理通貨制とか外為を筆頭とする手数料とかToo Big to Failとか、既得権益以外の何物でもないしなと。そういったものを、「民主的な」プログラムが起動する、見えざる手の元に奪還しようという、サトシ・ナカモトによる壮大な試みだと私は理解した(まだ自分の視点に偏りがある気がするので、他の書籍にも触れたい)。これは完全に妄想なのだが、ブロックチェーン技術は最終的には役所と銀行を無人化するために使われるんじゃないかと思う。

『シルトの梯子』:大部な本なのでまだ3分の1しか読めていない。難解である(というよりSF的な理由で内容がスムーズに頭に入ってこない)ためページも中々進まないのだが、読ませる本であることは間違いない。「これは大体こんな感じなんやろな」程度で進めていくのが良いのでしょう。今丁度「これからどうなるんだ???」というところ。来週までには読了したい。

来週は『シルトの梯子』と『物語 ポーランドの歴史』、あわよくば『キリストの誕生』を読みたい。

 

以下今週から観たアニメ。デビルマンは原作漫画を復習してからという謎スイッチが入ってしまった。来週こそ。

ゆるキャン△』:ヤマノスではないアプローチで、しかも良かった。俺が悪かった。

『だがしかし』:こんなんだったっけ?継続は未定。

ダーリン・イン・ザ・フランキス』:金^2・暴力・SEX^10 !!! って感じ。

まだそんなに話題になってないけど個人的にはかなりの問題作。1話時点では「こんなに金かけて平成ヒトケタをもう1回やるの?しゃらくさい演出も別にいいよ……まあ凄いし面白いからいいけど」って感じだったが(703が出てくるシーンとEDは良かった)、2話でエゲつないことをしてきた。人死にの出ない鬱作品、しかも2話で。あんなに露骨に性によって若い人間の実存が脅かされるところを表現しちゃダメでしょう……ただこれをどう解決に持って行くのか、どう結論付けるのか、まだ殆ど説明されていないあの狂った世界観(EDの歌詞と背景画はヒントなのではないかと睨んでいる)をどう説明していくのか等々、今後の展開が楽しみというところもあり、目が離せない(制作側の意図にまんまと乗せられている気がする)。

Steamで『VA-11 HALL-A』(http://publishing.playism.jp/va11halla)を買ってやっている。とてもおもしろい。良いところは他の人が散々述べているので割愛するが、酒飲みながらダラダラやるのにこれほど適したゲームはない。一気にクリアせず、じっくり進めていきたい。2週目は英語でやっても良いかな。